スポンジ状の耳栓は正しい用途で使うべき
こんな当たり前のことに辿り着いたのは、以前より試行錯誤している耳栓選びについて再検証しているときのことでした。
家の近くを通ってる首都高速の音がけっこううるさいので、少しでも窓を開けて寝るときは耳栓をしています。
寝るときに使用することを条件に耳栓を選ぶと固い部分があるものはNGです。
寝返りを打ったときに耳の内部を圧迫してしまったり、刺激に気づかずに寝続けることで炎症などを起こしてしまう可能性があるからです。
柔らかいものといえばシリコンで耳に蓋をするタイプがありますが、これだと粘着質なので横寝したときに枕の埃がついてしまったりしますし、空気を通さないので耳の穴の中が蒸れたりします。
(注)この記事は検証が不十分なので読む価値がありません。
一番多く見かけるのがウレタンフォーム(発泡)というスベスベした質感で主に砲弾型の耳栓です。
有名なところではMOLDEXやサイレンシアが知られています。
「耳栓」で検索すると出てくるサイトではこのタイプが上位でオススメされていますし、遮音性を示す数値を見ても最強クラスがこのタイプでした。
しかし、個人的に似たような製品をいろいろ使ってきましたが、どうにもしっくりこないものばかりでした。
まず、耳栓自体が長いことで寝返りを打ったときに枕に当たって落ちてしまいます。
耳の穴の周りが広くて蓋のようなでっぱりがある人であればそこに引っ掛けることが出来るのでしょうが、そうでなければ耳から大きくはみ出してしまうので、それが落ちる原因でしょう。
耳栓を切って短くすれば確実に落ちにくくなりますが、代わりに遮音性が落ちます。
それと、先細りな形とスベスベ質感も落ちやすい原因だと思います。
耳の穴の奥に当たる部分よりも手前付近が太いということは、穴の入り口付近にかかる復元力が強いので、膨らむ力で耳栓が自ら出ようとしてきます。
スベスベなのも後押しして、顎を動かすたびに少しづつ外に向かう感じです。
また、「洗って使えて経済的」と書かれている製品もありますが、洗うと粘りのようなものが失われて膨らんでしまいます。
そうなると潰しても耳に入れる前に形が戻ってしまうので奥まで入らなくなります。
使用による遮音性の低下はあまり感じられないので、汚れてきたなと思ったときに交換するのが良いのでしょう。
個人的に一番合っていたのは「イアーウイスパー」という昔ながらのシンプルな円柱形の耳栓です。
砲弾型と違ってエッジがあるので、耳の奥で膨らんだときにエッジが引っかかってくれます。
ザラザラした質感も落下防止に一役買ってますし、適度に水分を吸ってくれているような気もします。
さらにSサイズがあるので耳の穴が狭い自分にはピッタリでした。
装着のコツとして、片側を細く潰して素早く耳の穴に挿し込み、指で押さえたまま空いた手で耳を上・下・後ろに引っ張り、押さえていた指をゆっくりと離す感じです。
ただ、このイアーウイスパー、材質を見ると「弾性発泡ポリマー」としか書かれていないようなので何のポリマーなのかわかりません。キャッサバ芋でしょうか。
触った感じだけではスポンジ状のプラスチックとしか推測できませんでした。
それと値段がAmazonで2ペア500円ほどとなかなかします(Sサイズは400円)。
しかも寿命が短く、遮音性の高さを維持できるのはせいぜい2週間くらいです。
洗って使えると書いてありますが、洗うとウレタンとは逆に縮みます。しかも固くなるので密着感はほとんどなくなります。
それで毎月500円以上かかるのはさすがに痛いです。
そこで類似品を探しました。
3MのはAmazonの簡易パッケージなので曲がってしまっています。
値段は1ペアあたり左からおよそ200円(Sサイズ)、108円、44~100円です。
使用感はダイソーと3Mは同じで、イアーウイスパーはSサイズが合っているので一番良い感じでした。
素材ですが、すべて米国製なので同じである可能性はあります。
ダイソーはイアーウイスパーと同じ「弾性発泡ポリマー」で、3Mは簡易パッケージなので書いてありませんが、3Mのサイトを見てみたら「PVC」でした。
PVCとはポリ塩化ビニルのことなので、塩化ビニルのポリマーということのようです。
昔は環境ホルモン問題とかで騒がれましたが、今は安全性が確認されているものだと思われます。
ただ、3Mのサイトには「交換推奨:1日」とありました。
これですと、「洗って使える」どころか「一晩おいたら捨てて」になります。
変質する前に捨てるのが基本のようです。
※3Mのサイトには洗って使えるとは書いてありません。
こちらのサイト様で指摘されているような何かが染み出してきている感じはありませんが、少なくともPVCの耳栓は鼻栓にしない方がよさそうです。(辿り着いた!)
※イアーウイスパーの素材もPVCであるかはわかりません。