
表題の事業における注意点を過去記事に追記として警告していますが、大事なことなので改めて記事にまとめておきたいと思います。
キャッシュレス・消費者還元事業を国際ブランドのクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードで利用しようとしている人は注意が必要です。
事業の公式サイトの一覧に掲載されているカードで決済できた場合でも、その店舗やその店舗の加盟店管理会社がカード発行会社に店舗を登録申請していなかった(または遅れている)場合は還元が受けられません。とりあえず、大きな買い物のときは店舗に確認してみましょう。
還元されない例としては、VISAカードが使える店舗で店頭の事業ポスターにVISAのマークが載っていたとしても、全てのVISAカードで還元が受けられるとは限らないということです。
https://cashless.go.jp/assets/doc/major_services_typeA.pdf
更には、上のPDFで参加している主要なキャッシュレス決済を確認することが出来ますが、こちらに載っているカードで決済が出来たとしても、還元対象にはならない可能性があります。
下の画像を見てください。
この画像はキャッシュレスでの5%還元を知らせるページの一部分です。
VISA Master JCB AMEXのカードが還元対象ですが、MUFG系のカードは対象外と書かれています。
先ほどのように例えるならば、公式に還元対象とされているDC VISAカードでの支払いはVISAなので出来るけども還元はDCカードなので対象外だということです(あくまでも一例)。
この店舗は明記してくれているので周到な店舗だといえます。ほとんどの加盟店は明記するどころか、自分の店が使える国際ブランドカードは把握していても発行会社ごとまでは対象かそうでないかを把握していないでしょう。もしかしたら明記している店舗でも把握できていないカードがあるかもしれません。
一応、DC UC Oricoくらいになると個別にポスターに載りそうですが、ワイジェイカードあたりだとポスターを見るだけでは判断できなそうです。
また、加盟店管理会社に全て任せているとしても、登録が全て済んでいるのかを把握せずにポスターを貼っている店も少なからずあると思います。
こうなると、消費者側からするとむしろ「還元されたらラッキー」くらいの事業になってきますので、その場で値引いてくれる店かORIGAMI Payのように決済額を引いてくれる方式以外は還元を当てにしてはいられないレベルのシステムだと思います。
まとめ
・大手コンビニなどの、使えるキャッシュレスなら何でも値引いてくれる店は確実
・その場で値引いてくれる店とORIGAMI PayやPayPayなどがポスターに載っている店は一度使ってみれば確認可能
・大手カード発行会社のカード名ロゴがポスターに載っていれば十分還元の可能性あり
・それ以外のすぐに確認できない決済もポスターと何かしらのロゴが一致すれば一応還元の可能性あり
つまり、今回の事業の還元は当てにせず、利用する必要がある店舗でポスターを参考に使ってみる程度の気持ちでいいと思います。
何度も記事にしていてなんですが、この事業はただ「キャッシュレスは面倒」というイメージを植えつけるだけの経費の無駄遣いだと個人的に思います(正しく還元された分を除く)。
無駄ではない部分としては、この事業に申請しなかった(リストにない)店舗を優先的に税務調査していけることでしょうか。商売のことはわかりませんけども。
おまけ
「公式サイトに書いてあるけど、日本どこでもこのマークのお店ならキャッシュレスで最大5%還元なの?」
[ソウ]:可能性はありますとしか言えませんねぇ
「公式の地図を見ると同じ店が肩を寄せ合ってるんだけど」
当初は加盟店管理業者の登録ごとに地図に配置されてました。名寄せは進んだみたいですが、店名が1文字でも違っている店はまだ分かれたままみたいです
「公式の地図を見ると市役所の中にマクドナルドがあるんだけど」
登録した住所が存在しなかったり、ハイフンが環境依存文字だったりすると役所に集められることがあります
「公式サイトに手ぶらで便利! 安心・安全!と書いてあるんだけど」
何らかの理由で決済できないことがあるので、手ぶらでも現金を持参した方が無難です